Ys' Library | プログラミング・ガジェット徒然日記
JavaScriptやHTML、その他プログラミングの中で詰まったこととその解決法、またはガジェットについて書くブログです。
2013年2月7日木曜日
GitHub創設者が語るイベントに参加してきた
先日、[GitHub創設者が語る"立ち上げから利用者300万人までの軌跡"](http://github-onlab.peatix.com/)の東京講演に参加してきた。 遅ればせながら公演中のメモをまとめたので一応公開。 公式のレポートは[こちら](http://onlab.jp/blog/archives/2013/02/open-network-lab-gitHub0130.html) 講演者はGitHub COOのPJ Hyett氏。 Q&Aセッションでは、PJ氏に加えてCIOのScott Chacon氏も話していた。 --- #what is github - 一人で作業するよりも複数で作業したほうがいい - たった数人の夢からはじまったプロジェクトが、今では300万人が使うプロダクトになっている #GitHubの始まり - 初めてプログラミングを学んだのは14歳 - 父親が買ってきたPC - はじめはゲームばかりしていたが、もっと役に立つことをしたほうがいい - 高校時代のインターンシップでDitto.comを作成 - phpやasp, 大学ではC++を学び、そのうちRuby(on Rails)に出会い恋に落ちた - Rubyを使った実践的な経験がほしい - ちょうどメーリングリストにWayfaring.comの技術者募集メールが来て、そこで経験を積むために無料で参加した - そして、Wayfaring.comの創業者が、PJの最初の仕事を紹介した - それがCNET NETWORKの仕事 - そこで出会ったクリスが、GitHubの共同創業者である - 彼と一緒にブログ(ERR THE BLOG)を立ち上げ、そこでいろいろ書き始めた - そのうち大企業にいるのがつかれて、ERR FREEというRubyのコンサル会社を立ち上げた - 自由に働けるんだと思いきや、クライアントがボスになるようなもの - そんな仕事の中で、犬のためのSNSを作る仕事があった。(いいクライアントだったが、犬のためのSNSをつくるのはそんなに楽しい仕事ではなかった) #FamSpam - 初めて作った自分たちのサービス - 家族のためのメーリングリストのようなものだったが、お金にならなかった #Ruby meetup - サンフランシスコのRuby関係のミートアップ - このミートアップの開催される飲み屋で、クリスがGitHubの三人目の共同創業者のトムに出会い、GitHubのアイディアが生まれた - トムはデザイナーでもある #GitHub - GitHubが今の形になるまでに様々な過程があったが、最も重要なものは*fork*の機能をつけたこと - 当時は*fork*にネガティブなイメージがあった - 作者がOSSの開発をやめ、他の人が管理を引き継ぐようなかんじ - しかし、PJたちは*fork*を肯定的な意味にしたかった - 改善し、よりよいプロダクトをつくるための*fork* - もともとGitHubはサイドプロジェクトで、三人とも別々の仕事があり隙間時間にやるようなものだった - 自分たちのための開発 -> 他のVCSよりも便利なものがほしい! - 最初会社を作ったときは*LOGICAL AWSOME*という社名で、GitHubは多数のプロダクトの中の一つになると見込んでいた - しかし、ある日あるユーザーが「お金を払いたい」と言い、これは事業になるんじゃないか、と思った - GitHubの初期の頃のパートナーで重要なものに*Engine Yard*がある(ロゴをフッターに入れればタダでホスティングしてくれる)。この関係もRuby meetupで培われた - 最初GitHubをローンチしたときは登録フォームもなく、メールで問い合わせる形だった - その後登録フォームができた時も、最初は招待コードを入力する必要があった。登録した人は別の10人を招待することができる - この方法は、サービスをバイラルに広めていくには効果的 - GitHubの最初の二年間はオフィスがなく、近場のコーヒーショップや自宅が仕事場だった - オンラインでコミュニケーションをしていた - キャンプファイヤーとGitHub - 自らのプロダクトを実際に使うことにより、改善点が見つかる - 2008/4/8, PUBLIC LAUNCH - 初めてRuby on Railsのプロジェクトがホスティングされた - 特に不具合もなく、友だちと飲んだりしていた - チームビルディングのためにポッドキャストとかしていた - GitDown - いろいろな人を招待してGitHubについて話し合う - お酒も出て、ある意味DrinkUpだった - このDrinkUpを通じて初めての従業員、スコットと知り合った - GitHub創業者の三人よりもGitに詳しい - 毎週Gitを別の言語で書きなおしたりするおかしい奴だった - GitHubをローンチして最初の数ヶ月は報酬のない状態だった - スコットを雇った頃から自分たちにも報酬を払いはじめた - 最初は少ない額から初めて、目標を達成する毎に報酬を上げていった。 - 一年後には、コンサル会社をやっていた頃よりも多くの報酬を得ていて、ローンチした時と同じくらい嬉しかった #Q&A - GitHubは今まで社員を解雇したことがないと聞いたが、雇うまでにどれくらいの時間をかけるのか - 誰もやめないことを特にKPIにしているわけではない。信頼出来る人からの紹介を重視している。あとは面接やコードレビューを通じて技術や人柄を見ている。 - GitHubは採用するときに社員が投票するシステムがある。+1, -1, +100がある。+100は「自分が責任を持つからこの人と仕事がしたい!」という表明 - 60-70%がサンフランシスコではなく、リモートで働いている - 面接時にサンフランシスコに招待してもてなし、よい印象を持ってもらう - リモートで働いている人が多いが、なにか秘訣はあるのか - GitHubはオンラインで会社を立ち上げた。すべてのコミュニケーションは非同期で実行される。 チャットやキャンプファイヤーなどで。サンフランシスコにいる社員でさえ、会社にくることも特に必須ではない。そういうフローをつくることが重要 - GitHubの利用者が増えた要因で最も大きなものはなんだと思うか - おもしろいオープンソースのプロジェクトがGitHubでホスティングされたことがきっかけ。 GitHubはYouTubeのプログラマ版。YouTubeでも面白い動画は拡散される。それと同じ。 - プログラマが働きたくない環境にしないためにどうしているか - OSSの流儀がそのままマネジメント法。好きなときに、好きな場所から働ける。 やることを自分で決められる。 プログラマが課題を定義して、新しい機能はみんなで決める。 - 売上が上がる毎に給料が上がっていた時期はどのように昇給を決めていったのか - 一年後自分の欲しい給料から必要な目標を逆算して、それが達成できたら昇給 - 全世界から不具合報告や要望があると思うが、どう対処しているのか - 特にフローはないが、不具合等はGitHubにサポートチケットをだしてほしい - PJはなぜRubyに惚れたのか - 読みやすい。二年前に書いたものでもすぐ理解できる。 (もしかしたら私がひどいJavaプログラマなだけかもしれないが)Javaではわかりづらかった - スコットはGitを様々な言語でGitを書いたらしいが、なぜRubyがいいのか - ActionScriptやErlang, Pythonで書きなおしてみた。 Gitは非効率な部分がたくさんある。 そのため様々な言語でプラグインを書かなければならなかったりするのがめんどくさい。Rubyはわかりやすかった。 - 日本ではGitHubを使って婚活をした女性が話題になったが、GitHubが想定していなかった使われ方をされた例を何か知っているか - 様々なユーザーが様々な使い方をしている。 ドイツの法律がGitHubにホスティングされていて、みんなでforkして改善を目指している。 他にもISSUESを家事のTODO LISTに使っている人もいる - repositry hostingからsocial codingにキャッチフレーズを変えて意味、きっかけは - GitHub自体が進化している。 repositry hostingよりもcooperaitonにコミットしていっていた。 これがGitHubにとって重要なものだ! (ロゴの下にうまく収まった、という理由も) --- こんな感じで。 OSSの流儀がそのままワークスタイル、というのは素敵だなあ。 自宅警備員したい。 まあどこから仕事してもいいよ、だと仕事とプライベートの切り分けが難しくなりそうだけど、それは日本固有の問題なのかしらん
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