今回は前回の内容を踏まえた上で、TransformerにカスタムROMを焼きます。
事前にrootを取得する必要はありません。
カスタムROMはPRIME! v1.9.1を選択しました。
このROMの特徴は下記のようなものです
- Android 3.2
- Root取得済み(superuser, busyboxインストール済み)
- 起動時にzipalignを行う(apkファイルの最適化)
- 電源オプション(電源OFF、再起動、リカバリ)
- キーボードドック接続時に、通知領域にドックバッテリ残量が表示される
- テキスト入力中に、ナビゲーションバーから別のキーボードに変更できる
- 空きRAM容量が常時250-300MBくらいになる
- etc...
詳しいことはこちらを参照してください。
なによりも魅力的なのは最新のAndroid 3.2を利用できることですね。
実際の手順は以下の通りです。
前提
バックアップ済み
作業用フォルダにnvflash.zipを解凍してある(前回のポスト参照のこと)
1. nvflash用のPRIME! v1.9.1ファイルを用意する
[ROM] PRIME! v1.9.1 | Latest Asus Build++ | HTJ85B.prime_epad-1.9.1-20110904
上記サイトから、nvflash用のROMファイルをダウンロードし、解凍します。
解凍してできたimgファイル3つをnvflash.exeと同じフォルダ(おそらくnvflashtf)にコピーします。
2. ROMを焼く
Transformerの電源を切り、ボリュームボタンの「+」を押しながらPCに接続します。
nvflash.exeと同じフォルダ内にあるdownload.batを実行すると、PRIMEの導入処理が開始されます。
このバッチファイルの実行前に、2番で用意したimgファイル3つがnvflash.exe、downlod.batがあるのと同一のフォルダ内にあることを確認してください。
この3つのimgファイルがないままdownload.batを実行すると綺麗な文鎮ができあがります。
処理が終わると再起動し、AndroidのWelcome画面が立ち上がります。
Google アカウントを設定しましょう。
3. 日本語キーボードレイアウトで使えるようにする。
PRIME!のインストールはこれで終了ですが、このままではキーボードが英字配列です。
日本語キーボードのレイアウトで使用するにはもうひと手間必要です。
[Info] Eee Pad Transformer - Japan version - FOTA 8.4.4.12
上記サイトの「Japanese keyboard layout」リンクをクリックし、JapaneseKeyboardLayout.zipをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを、解凍せずにMicroSDカードにコピー、Transformer本体にさします。
電源ボタンを押し、リカバリモードで再起動します。
CWMが起動するので、"install zip from sdcard" -> "choose zip from sdcard"と進み、先ほどコピーしたzipファイルを選択しインストールします。
以上でPRIMEでも日本語キーボードを日本語レイアウトで使えるようになります(注:設定画面上はUSキーボードのままです)。
ATOKで半角/全角キーが使えなかったり、という問題はありますが(Alt + Spaceで日本語切り替えできます)…
[update 20110929]
Transformer標準の日本語キーボード、FSKARENを含んだキーボードレイアウトzipファイルを利用すると、半角/全角キーによる日本語切り替えが行えます。
Atokを利用していない方はこちらもどうぞ。利用方法は上記キーボードレイアウトのみのzipファイルと同様です。(nepwkさん、ありがとうございます)
また、未確認ですが「日本語フルキーボード For Tablet」というアプリを利用すると、任意の物理キーに「半角/全角切り替え」を割り当てることができるようです。
[/update]